
ボム田中(@BOBOBOBOBOMB)です。
- 北欧家具のようなダイニングテーブルが欲しい。
- 鉄脚の男前インテリアが欲しいけど、高いよなぁ。。
- テーブル作りって難しそう。。
ダイニングテーブルは部屋の中心になるインテリアです。
無難に家具屋さんで買うのもいいのですが、愛着をもって使って行くならDIYがおすすめです。
今回は、お問い合わせいただいたDIYオーダーの「ダイニングテーブル」を作ってみたので、作っていく過程を超詳しく説明していきますね。
これであなたも家具職人ですよ!笑
超かっこいいアイアン脚のダイニングテーブルの作り方を説明していくよ!
今回オーダーいただいたのは、姫路市にお住まいのカオリさん。
「出来たばかりの新しいお家に合う北欧家具のようなダイニングテーブル」というご注文でした。

ってか、家オシャレすぎませんか?笑
壁の色もグレーで、質感のある家具が合いそうなセンスのいい空間です。

オーダーしていただいたテーブルのサイズは、
「幅140cmx奥行き78cm高さ74cm」でした。
インスタで気に入った机の写真も提案していただいたので、

イメージの共有ができてよかったです。
ダイニングテーブルのDIY手順と同じく、
「アイアン脚」→「天板の塗装」→「組み付け」で説明していきますね!
ダイニングテーブルのアイアン脚をDIYする工程を必要な道具と共に紹介するよ!
完成はこんな感じ、

Lアングルと角パイプを溶接して、天板にビスが打てるように穴が合いています。
アイアン脚自体の大きさは、
「幅65cm高さ72cm(アジャスター込み)」です。
ガタつきが出ないように、アジャスターが取り付けてあるんです。

もちろん硬質フェルトの付属はマストで!
(床が傷ついちゃうからね)
アイアン脚の材料は近所のホームセンターで加工しました。

ぼくにしか読めない暗号のような設計図。

ホームセンターのチップソーなどで、

おおよその寸法を狙ってカットしていきます。

なかなかホームセンターにチップソーを置いてあるところは少ないですよね。
これから鉄をつかって家具やインテリアを作りたい人は、材料どりの際に悠々とカットできるチップソーは必要になってくるので、持っておきましょう。
Lアングルと角パイプがカットできたら、

次は「天板につけるためのビスの穴」と「アジャスター用のタップ穴」を開けていきます。
穴を開ける場所が決まっているなら、ネジ先で傷をつけるように線を引きましょう。

(これは「ケガキ」といいます)
穴を開ける前に尖ったネジなどで、

コツン!と叩いておくと、

穴あけの位置がずれにくくなりますよ!

今回はビス用の穴もタップ(M8x1.25)の下穴も直径7mmのドリルで開けました。

Lアングルのビス穴はインパクトドライバーで開けることが出来ますが、
タップの下穴はまっすぐあけないとタップが立たないので、必ずボール盤で開けましょう。
ボール盤があるとDIYの幅がかなり広がるのでオススメです!
(ぼくは近所のホームセンターにお世話になってます)
穴が空いたら、

タップを立てていきます。
(アジャスターを取り付けるためにね!)
ぼくが持っているタップ立てはこれ。

M3〜M12までのタップとハンドル、ネジ切りが付いているセットです。
バラバラで買う10分の1の値段で使いやすいセットが入っているので、

かなりオススメです。
アイアンDIYする人はタップを立てられようになると、作れるモノのサイズを大きくすることができます!
(ネジで組みあげていろんなものができるよ!)
ハンドタップを回すときは、

タップを下穴に対して垂直に立てることが大切。
ゆっくり回していきましょう。

ハンドルが固いなぁと思う場合は、オイルを少し塗ってあげると、

スムーズにタップが立てられますよ。
このドリルオイルは、穴あけの際にも使えるサラッとした液状タイプなので、使用後は拭き取りやすくておすすめです。
タップを立てれたら一度、

ガタつき防止のアジャスターボルトを取り付けてみましょう。

よし!

いい感じですね。
最後にカットした断面をディスクグランダーで面取りしたら、

アイアン脚の材料どりは完了です。
▼グラインダーは安物で大丈夫です!
鉄なので面取りをちゃんとしないと、

不意に手を切ってしまうので注意しましょう。
そして溶接!

4mm厚の角パイプが家庭用電圧で余裕で溶接できたのは、

スズキッドのSIM120だから。
これよりグレードが下だと、角パイプのような厚みのある鉄の溶接は無理なので、アイアン家具をつくるならこのSIM120以上のグレードの溶接機を買ってください。
▼今までの鉄足家具を作ったのは全部SIM120があったからです。
いつもアイアン家具になると活躍する「スズキッドSIM120」を使って、

ばちばち溶接していきます!

チッピングハンマーで溶接した部分を叩いて、

溶接カス(スラグ)をとっていきます。
Lアングルは天板にくっつく部分になるので、最後につけていきます。

自作の溶接台の天板に合わせて、平らになるように点けていきます。
で、溶接は完了!


次はグラインダーで溶接して盛り上がった部分を削っていきます。

なるべく滑らかになるように削りましょう!
あとは全体を見ながら、飛び出たバリを鉄用のヤスリで研ぎ落としていきます。

鉄用のヤスリは押す時に力を入れると、

削りやすいですよ!
そして、最後の塗装の前にウエスで鉄粉を拭き取ります。

で、アイアン脚DIYの最後は塗装。

絶対に防毒マスクしましょうね。
これがないと肺が痛くなります。
使ったスプレーはアサヒペンの「つや消し黒」。

ホームセンターなどに売っていて「量があって価格が安い」のでオススメです。
というか高い塗料を買ってもあんまり仕上がりは変わりません。
うまく塗るコツは30cmほど離して「薄く、何回かに分けて吹きかける」こと。

そうすれば、同じ濃さで全体が塗れますよ!
ってことで、

アイアン足は完成!!!
で、次!
ダイニングテーブルの天板をDIYする工程を必要な道具と共に紹介するよ!
木材のカットが終わったらサンディングしていきましょう!

「#100→#240→#400」の紙やすりを使っていきました。
表面を滑らかにしておくことで、塗料の塗りムラをなくし肌触りもよくなります。

ぼくがいつも使っているのは、このサンダーです。
安い値段なのにずっと使っていても全く不備がないので耐久性があります。
▼台形テーブルをDIYした時も大活躍しました。
ダイニングテーブルなので、手触りが良いように面取りをしっかりやりましょう。

汚れても良いズボンでやりましょうね!笑

「#400」をサンディングし終わったら、

ウエスで木屑をとりましょう。
今回の要望は「ダイニングテーブル」なので、

キッチンに合う色として「ウォルナット」を選びました。

キッチン周りや子供がいる空間では、口に入ってもいい天然塗料のオスモカラーを使うことをオススメします。
塗料缶を開けたときは絶対に撹拌しましょう。

下に塗料が沈殿していることがほとんどですので。
オスモカラーを塗るときはベチャっと塗らずに、

少しだけ塗料を筆にふくませてこするように塗っていきましょう!

140cm×78cmなので塗るのに時間がかかりますが、

すぐ乾くことはないので、焦らずにやりましょう!
1回目の塗りが終わりました。

塗りおわったら最初に塗っていた部分からウエスで拭き取っていきます。

ウエスで拭き取ることで塗りムラを無くし、塗装の仕上がりが綺麗になります。
ウエス終了。

半日置いて乾かし、2回目の塗りを行いました。

だいぶいい色が出たのでこれでよし!!
最後に天然ワックスでオイルフィニッシュしていきます。

ぼくが使っているのは「匠の艶出し」です。
ワックスの中でも値段も抑えめで、匂いが全然きつくないので愛用しています。
塗るときは、

ワックスを少しだけとって、

薄く塗り伸ばしていきます。

全面ワックスにワックスを塗れたら、

乾いた新しいウエスで木目にそって吹き上げていきます。
そして、丸1日〜2日乾燥させて、

天板のDIY工程が完了です!
DIYしたアイアン脚と天板を組み付けてダイニングテーブルが完成だ!
天板をふとんのうえに裏返して、

足を点けていきます。

定規などで位置を確認して、

天板の厚さにあったビスを打ち込みます。

インパクトドライバーがないと打ち込み作業ができないので、
DIYする人はインパクトドライバーはマストアイテムですよ〜!
アイアン足を2本ともつけたら、

最後にアジャスターボルトを装着していきましょう。

アジャスターが4点につけることができたら、

裏返して、

完成!!!
え、めっちゃおしゃれじゃない?

天板は薄め。

足は太めで重厚感があります。

カオリさんのキッチンに合いそうな色合いに出来たかな。。

うん、良い感じにできましたね。

自分も欲しくなったなぁ。。笑
アイアン脚のダイニングテーブルをDIYしてみてはいかがでしょうか?
今回はアイアン脚の北欧家具のようなダイニングテーブルの作り方と必要な道具を説明しました。
おそらくあなたはもう、この記事を見ながらおしゃれなダイニングテーブルは作れるはずです!!笑
ぜひ自分のお家やお友達に作ってあげたりしてみてください。
梱包する際は脚を取って送りましょうね!

鉛筆でマーキングしたり、
マスキングでテープを貼っておくと、

組み付ける人がわかりやすいのでオススメですよ!

天板もしっかり梱包してね!

オーダーいただいたカオリさんにまだ発送していませんが、どんな反応が返ってくるのかドキドキです。
またカオリさんの感想があれば追記したいと思います。
(正直な反応を載せさせていただきます)
もしボム田中にDIYオーダーしたいという人がいたら、今年2017年は11月以降の受注になりますがそれでもよければお見積もりします。
(DIYを楽しみながら、自分のペースで作業させてください。笑)
TwitterのDMからゆるめの連絡待ってます。
ボボボボボム!