
ボム田中(@BOBOBOBOBOMB)です。
今回は、「鉄脚ベンチ」のDIY製作の注文をいただいたので、制作の流れをレポートしようと思います。
(ちなみに前回は「看板DIY」でした。)
注文していただいた方は、秘境をめぐる治療家の中村ひろきさん。

と、いきなりオシャレ空間の写真が送られてきたので
「おおおお、まじか?!」(ハードル高ぇ。。)
と正直思いましたが、そこはボム田中。
ちゃんとカッコイイの作ったでぇええええ!!
【自作アイアン家具】鉄脚ベンチを製作するために木工&溶接をDIYしてみた
天板のカラーリングに手間取りましたが、無事カッコイイのが出来てぼくは満足(納品前)。笑

もしろん鉄脚も溶接しまくりです。
ゼロからモノを生み出すのは楽しいなぁ。。
※注文内容は、
「横幅1250mm奥行き350mm高さ450mmの二人がけベンチ」で、
天板のカラーは「ウォルナット」、脚は「鉄脚」というオーダーです。
まず【鉄脚ベンチ】の天板部分をDIY
用意するものは、
天板の材(パイン集成材)と、サンドペーパーとサンダー。
サンドペーパーは裏の点線通りカットすれば、

ちょうどサンダーのサイズになりますよ。
サンドペーパーは#100→#280→#400の順番で、

表面を滑らかにしていきます。
↓写真用に片手で持っていますが、

両手で持ちましょうね、危ないから。笑
角張っていると肌触りが悪いので、

#100でサクッと面取っちゃいましょう。
で全体をウエス(いらない布)で乾拭きして、

木くずを払います。
DIY家具の色つけで最も大事なことは表面加工(ヤスリがけ)だ
最初に表面加工(ヤスリがけ)をしっかりやらないと、染料を塗った時に色ムラになりやすいです。
天板の8割は表面加工(ヤスリがけ)で決まります。
なので、
手でヤスリがけじゃ全然駄目です。安いものでもいいので機械使ってください。
ぼくと同じのなら3千円くらいで買えますよ。
DIY家具のマットな色つけを初心者がやるなら、オイルステインで着色して色移り防止のためにツヤ無しニスを塗れ
マットな色付けがしたいなら、

油性オイルステインで着色して色移りがないようにツヤなしニスでフィニッシュするのが安全安心。
まず、

オイルステインをベタベタに塗る。

↓

5分たったら、目が細かな布で木目に合わせて拭き取る。

拭き取れなくなるまで拭き取ると、

こんな感じ。
オイルステインのメーカーによって違うけど、

一回目塗り終わってから12時間くらいで塗り重ね出来ると思う。

またベットリ塗って5分後くらいに拭き取る。
3回位くらい繰り返したら、

かなり色がはっきり出てきた。
で、
しっかり乾燥させてからニス塗りします。

刷毛だと跡が付くのでスプレーで塗ります。
ベンチなので、しっかりとした被膜を付けないと服に色移りしてしまうのでウレタン入りのツヤ無しニス。(絶対に油性を買ってくださいね)
マットな質感を保てるのでオススメです。
スプレーは薄く3回ほど塗り重ねるイメージで、

シューっとしながら自分が左右に動く感じで。(アトリエ汚いとか言わないで)
乾いたら天板完成です。
次は【鉄脚ベンチ】の鉄脚部分のDIY
天板を支える部分を作っていきます。(図面はイラレで作ったぞ。笑)

鉄材は全てホームセンターで調達して、その場でカットだったり穴あけします。
ぼくの家の近所にあるコメリはボール盤もあるので、

ブリリリリリリリンと、

楽に穴を開けれましたよ〜。
穴開けてからしっかり面取りをしないと怪我をするので、

面取りカッターは絶対買いましょうね。
最近、ボール盤などが置いてあるDIY工作室が全国のホームセンターで結構増えてきています。

でもなかなか鉄の加工は難しいものです。。
適当にやってるとまじで怪我しますからね。
なのでまぁ無理せずぼくに言ってください(営業)。笑
で、
穴が空いたら、

次は溶接。
溶接ジグを作っておくとDIYでも精度が出せるぞ
溶接場をレンタルさせていただける工場があったので借りました。

なんで借りれたか、
それはぼくがアーク溶接の免許をちゃんと持っているからです。笑
さっき穴を開けた鉄板をくっつけます。

そして斜め45°と脚の傾き5°に設定した木製の自作溶接ジグに、

丸棒(SS400)を設置して、

バチバチ溶接していきます。

で、

支柱も付けて完成です。
(は?写真は?)

すいません、集中しすぎて写真忘れてた。。
ちなみに、ガタツキ防止のアジャスターをつけるために、

旋盤を外注してネジ穴を立ててもらいました。
(旋盤は怖いのであまり触ったことがないのです。)
で、
表面をシンナーで拭いてゴミや油を落とします。

そして錆止めブロック塗料を、

振りかけて、

乾燥したら鉄脚完成。
DIYした鉄脚ベンチの組み立てが超ワクワクしたぞ
組み立てる材料が揃いました。

天板を裏返して、

縦、横と均等に定規で測ります。
場所が決まったら、

ビスで固定します。

で、
最後にアジャスターにつけるガタツキ防止器具を、

クルクルクル〜っと付ければ、

完成です。
カッコいい鉄脚ベンチのDIYに成功
完成しました。

オーダーしていただきた鉄脚ベンチです。
どうでしょうか?ひろきさん。

高さもバッチリ450mm。

難儀した色目もしっかり出せたと思います。

鉄脚ってかっこいいですね。

ぼくはまた色んな鉄脚家具を作りたくなりました。。
<まとめ>木材の色つけが難しいけどDIYって楽しいぞ。
今回難しかったのはやっぱり、木の色付け。
実はブライワックスで最初試したのですが、色のりが悪くて上手く扱えなかったのでサンダーでリセットしてオイルステインに変えました。
木の着色を自分でコントロールするには、もっと数を作らないといけないなぁと思いました。
DIYは奥深い。
今回ご紹介した丸棒の鉄脚は現在、旋盤の手配ができず募集しておりませんが。。
アングルを使っておしゃれな鉄脚家具の提案をさせていただきたいと思っております。
もしよろしければご相談ください。
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ボム田中では、世界に1つのオーダーメイドの家具を楽しんでお作りいたします。
安いものではありませんが、ずっと使っていただける鉄脚家具や、キャッチーな看板など。
お気軽にご相談頂ければと思います。
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※追記
ひろきさん夫婦がベンチを取りに来てくれた次の日に送られてきた写真。

色味ちゃんとあっててよかったぁー!!(ほっとした。笑)
ボボボボボム!